・テントだと何故か眠れない
・キャンプでの寝心地を良くしたい
・風や虫の音が気になって、寝つきが悪い
このような悩みはありませんか?
普段は寝つきのいい方でも、テント泊だと風の音が気になって眠れない。
暑かったり、逆に寒かったりしてなかなか寝られないこともあると思います。
わたしもキャンプ歴は9年になりますが、テントだとなかなか寝付けず次の日も体が痛かったり、
なんとなくダルくて『寝るときだけは家のベッドでぐっすり寝たいな。』と常に思っていました。
それでもキャンプ自体は好きなので、どうにかキャンプ中も安眠できるように模索しているうちに
寝られない原因がいくつかあることと、それに対する対処法を見つけました。
その結果、今では快眠できるようになり、朝すっきり起きて、
チェックアウトの時間まで有意義なキャンプの時間を過ごすことができるようになりました。
今回は、キャンプで眠れない原因とその対処法を詳しく解説します。
この記事を読み終えると、キャンプだと眠れない・寝つきが悪いといった悩みを解消できます。
眠れない原因は主に5つ
眠れない原因を大きく分けると5つに分けられます。
それぞれの原因に対して間違った対応をとると、
睡眠の質が低下したり、その対応自体が眠れない原因になってしまったりします。
なので、原因に対し、適切な対処をすることが快眠の第一歩となります。
暑くて眠れない
眠れない原因のひとつに『暑くて眠れない』ことがあります。
これはキャンプをする人なら1度は経験があると思います。
特に夏場は日中の熱気がテント内にこもりやすく、しっかり排熱しないと暑くて寝るどころではありません。
暑くて眠れないときの対処法
①暑さ対策はキャンプ場選びから
自宅と違ってキャンプ場ではエアコンは使えません。
たとえば、日中の気温が40℃を超えるような場所では、いくら対策をしても限界があり、
そのような場所で快眠は難しくなります。
そのため、標高の高いキャンプ場を選んだり、川や湖が近くにあるキャンプ場を選ぶことをおすすめします。
標高が100m上がると、気温が0.6℃下がる
例えば平地が30℃の場合、標高1000mの長野県軽井沢では6℃も気温が下がります。
②扇風機やサーキュレーターで循環させる
キャンプ中にエアコンは使えません。2度目)
なので、暑い日は主に扇風機やサーキュレーターを使ってテント内を涼しくします。
扇風機は人を涼しく感じさせる機械ですが、置き方を工夫することで除湿や換気の効果も期待できます。
・テント内より屋外のほうが暑い場合…
扇風機を入り口に置き、外に向けて風を送る
・屋外よりテント内のほうが暑い場合…
入り口の近くに扇風機をテント内に向けて、中に風を送る
寝てる間に扇風機を回す場合は、
体に風が直接あたると体温が必要以上に下がり、疲れが取れなかったり逆に肩が凝るなど睡眠の質が悪くなることがあります。
そのため、扇風機をテントの壁に向けて置き、
体に直接風が当たらないように工夫することで快適に眠ることができます。
③ひんやりする寝具を使う
扇風機などが使えない場合や使っても寝苦しい場合は、
氷枕や接触冷感の敷きパットを使用することで確実に寝苦しさを解消することができます。
また、扇風機やサーキュレーターと違い、スペースを圧迫しないので、荷物のスペースに限りのある方はこれらを使用するといいでしょう。
寒くて眠れない
キャンプでは寒くて眠れないことも多々あります。
特に標高の高い場所にあるキャンプ場では日中と夜間の気温差が激しく、
昼間は暑かったけど、寝るころになると寒くて眠れないなんてことも…
キャンプに行く際は、しっかりとした防寒対策が大切です。
寒くて眠れないときの対処法
冬に行くのかそれ以外の時期に行くのかで気温が違うため対策も変わりますが、基本的な防寒のポイントは3つ。
- 寝るときは薄着
- 底冷えを防ぐ
- 暖房器具を上手に使う
①寝袋で寝るときは薄着を意識
夜は冷えるから。とつい厚着してしまいがちですが、寝袋で寝るときの厚着はNG!
寝袋で寝る際は、薄着のほうが暖かい空気が循環するので安眠につながります。
また、薄着だと身動きがとりやすいので、寝返りも打ちやすくなります。
②マットやコットで底冷えを防ぐ
寒さを感じる大きな原因は、地面から伝わる冷気にあります。
この地面からの冷気を遮断することで、凍えることなく眠ることができます。
・グランドシートを敷く
グランドシートは湿気や浸水を防いでくれて、冷気の遮断にも◎
・インナーシートを敷く
グランドシートの上にエアーマットや断熱マットを敷いて、ブランケットやラグなどの布を敷けば底冷えとはおさらばの快適フロアの出来上がり!
・コットも底冷え対策になる
コットがあれば地面との間に空間ができるため、地面からの冷気を遮断することができます。
また、寝心地に関しても、寝袋が苦手な方もコットはベッドに近い寝心地のため、きっと快眠できるはずです。
③暖房器具を上手に使う
みなさんが寒くて眠れないときの対処法として思い浮かべるのは、電気毛布などの暖房器具だと思います。
一般的にテント内での火気の使用はNGとされています。
最近では、転倒した際に電源が切れるような安全機能付きのストーブもありますが、
今回は安眠をテーマとしているためテント内でも使える安全な暖房器具を紹介していきます。
身体を包んで温めてくれる『電気毛布』
最近は、消費電力の少ないものが増えており、お手持ちのモバイルバッテリーで使えるものもあります。
我が家は普段から使っている『湯たんぽ』
電気毛布と違って電源も必要ないし、それなのに朝までポカポカです。
お湯を沸かす手間ややけどの危険はありますが、袋に入れて足元に置いておけば問題なく使えますよ!
傾斜や凸凹で眠れない
整地されたキャンプ場でも、多少の傾斜があったり、
キャンプサイトによっては下が砂利で凸凹があったりと地面の状況でよく眠れないことがあります。
そんなときでも眠れるようになる方法を紹介していきます。
傾斜や凸凹で眠れないときの対処法
なるべく傾斜が少なく、大きな木の根っこや岩がない場所にテントを張りましょう。
①傾斜に対してあたまは上向き
どうしても傾斜のある場所にテントを設営せざるを得ない場合は、
傾斜に対して頭が上側になるように設営しましょう。
頭が下になってしまうと頭に血が上って寝づらいですし、横向きだとゴロゴロ転がってしまいます。
②マットやコットを使う
凹凸がある場合はマットや布を敷いたり、コットで寝ることで地面に凸凹があっても気にせず寝ることができます。
音が気になって眠れない
キャンプでは風の音や動物の声、雨がテントをたたく音、
ほかのキャンパーの声や足音などさまざまな音が聞こえてきます。
それらを聞くうちに神経が過敏になって眠れなくなってしまうことも…
私も最初、キャンプ場特有の『シーン』とした夜の中でたまに聞こえる風の音や謎の鳴き声が気になって眠れないことがありましたが、
ノイズキャンセル付きのワイヤレスイヤホンをつけて寝てみると朝までぐっすり眠ることができました。
音が気になって眠れないときの対処法
①イヤホンをする
先ほども言いましたが私はこれで解決することができました。
イヤホンを試すまでは耳栓を使っていましたが、
耳栓をしても音は聞こえるし、耳栓がずれるときにする『ガサガサ』という音が逆に気になって眠れませんでした。
同じ境遇の人は、耳栓に比べるとお値段は張りますが『ノイズキャンセル付き』のイヤホンをおすすめします。
ホントに静かに寝れますよ♪
②耳栓をする
音が気になるなら耳栓をすればいい。
耳栓は100均にも売っていますし、イヤホンと違って柔らかいので耳が圧迫されて痛いということもありません。
また、途中で外れにくいこともgood。
防犯面で怖くて眠れない
キャンプ中、寝るときはテントの薄い壁1枚です。
隣には見ず知らずの人がいて、あたりは真っ暗。
こんなのどう考えても怖いですよね。
また、近年のキャンプブームで盗難も増えていて、テント内にしまえないギアたちの心配も不安をあおる要素の一つとなっています。
防犯対策をしよう
防犯対策のポイントを紹介します。
どれも簡単にできることばかりなのに、効果的なので防犯面で気になる方は参考にしてください。
- テントにカギをつける
- 人感センサー付きのライトを設置する
- 常夜灯をつける
- しまえないギアに防犯ベルを付ける
- 車中泊をする
私は寝るとき必ずインナーテントにカギを付けます。
出入りの際に多少のめんどくささはありますが、カギを付けることで安心して眠れるのでつけるようにしています。
さらに防犯を意識したい人は、人感センサー付きのライトを置いたり、常夜灯をつけておくことで安眠につながるかもしれません。
また、カギをつけてもテントは布1枚なので、不安な方は寝るときだけ車中泊するのもおすすめです。
車なら、カギをかけてしまえばそうそう怖い思いもしませんし、外の音なども気にならないので試してみる価値ありです。
テント泊にこだわらない
キャンプといえばテント泊のイメージが強いですが、慣れないとテントで寝るのは難易度高め。
寝られないと、キャンプの楽しさが半減してしまいますし、次のキャンプへの足も遠のいてしまいます。
ここまでキャンプで眠れないときの原因と対処法について解説してきましたが
慣れるまではテント泊にこだわらずにコテージを利用したり、寝るときだけ車中泊をするといいと思います。
そうすることで、ぐっすり眠れるだけでなく、よりキャンプを楽しむことができると思います。