『テントに生えたカビをきれいに落とす方法を知りたい』
『きれいにしたいけど失敗したくない』
『テントにカビが生えないようにするにはどうすればいい?』
このような疑問・悩みはありませんか?
カビ対策をしっかりすることで、お気に入りのテントを今後もずっと使っていくことができます。
しかし、そのカビ対策も一歩間違えれば逆にテントの寿命を縮めてしまうことも…
そこで、今回は大手テントメーカー4社
・コールマン
・スノーピーク
・ゼインアーツ
・OGAWA
に直接、テントのお手入れ方法と汚れ・カビへの対処方法を教えてもらったので紹介・解説します。
この記事を読み終わると、失敗しないテントのお手入れ方法・カビ対策ができるようになります。
各メーカーのお手入れ・カビへの対処方法
お気に入りのテントを長年使っていると汚れたり、時にはカビが生えることもあります。
きれいにしたいけど大事にしているテントだからこそ失敗したくないですよね。
そこで、テントメーカー4社に直接お手入れ方法を尋ねてみました。
質問内容としては…
① 使用後のテントのお手入れ方法
② 汚れた場合の落とし方
③ カビが生えてしまった際の対処方法
メーカー各社の回答を紹介しますので、お使いのテントメーカーがあれば参考にしてみてください。
コールマン
Q① 使用後のテントのお手入れ方法は?
A.水で薄めた中性洗剤をぞうきんなどに染み込ませ、ふき取る。
Q② 汚れた場合の落とし方は?
A.①同様
Q③ カビが生えた場合の対処方法は?
A.カビも同様の対応をし、風通しのいいところで保管を。
スノーピーク
Q① 使用後のテントのお手入れ方法は?
A.撤収時にしっかり乾燥させてからしまう。汚れがついている場合は柔らかい布でふき取ってから収納する。
Q② 汚れた場合の落とし方は?
A.柔らかい布等で拭き取る、もしくはぬるま湯を汚れ箇所へ掛けてから拭き取る。
✖.テントの防水・撥水機能が損なわれる可能性があるため、汚れとりスプレーなどは使わない。
Q③ カビが生えた場合の対処方法は?
A.基本的には汚れた場合と同じ対応。カビないよう、日ごろのメンテナンスが重要。
✖.特殊な溶剤を使用すると生地が侵される可能性がある為、テントのクリーニング店などに相談を推奨
ゼインアーツ
Q① 使用後のテントのお手入れ方法は?
A.水分が大敵。よく乾燥させて保管。
Q② 汚れた場合の落とし方は?
A.柔らかい布で軽くたたくようにして落とす。
Q③ カビが生えた場合の対処方法は?
A.汚れ同様、柔らかい布で軽くたたく。
✖.防水性能が低下するため、洗剤を使用したりアイロンなどで熱を加えることはNG。
OGAWA
Q① 使用後のテントのお手入れ方法は?
A.汚れを落とし、乾燥させ、収納及び室内保管をする。適度に風にあててあげると◎
Q② 汚れた場合の落とし方は?
A.お湯などで拭きあげる。汚れがひどい場合などは中性洗剤を薄めて使用。
Q③ カビが生えた場合の対処方法は?
A.汚れ同様、お湯などで拭きあげる。汚れがひどい場合などは中性洗剤を薄めて使用。
4社のメーカーに問い合わせて分かったこと
・基本的には柔らかい布で拭いたり、ぬるま湯をかけて布で拭く。
・テント生地の防水・撥水コーティングを重視している。
・洗剤の使用を非推奨としているメーカーもある。
・『テントのお手入れ方法』で検索して出てくる方法はすべてのテントには当てはまらない。
カビを予防するには乾燥が一番
一度、テントにカビが生えてしまうと完全に除去することは難しくなります。
そのため、カビが生えないように日ごろからメンテナンスすることが重要です。
ここからはテントにカビを生えさせないためのポイントを紹介します。
ポイントは3つ
・乾燥させる
・汚れを落とす
・防水加工する
それぞれ解説していきます。
乾燥させる
キャンプでは、雨が降らなくても、結露や朝露などでテントは濡れていることが多いです。
濡れたまましまうと、カビの原因となるためキャンプで使った後はしっかり乾燥させてからしまうことが重要。
朝起きたらテントをパタパタしたり、タオルで拭いたりして水滴を落としておきます。
また、ロープをポールで張って物干しを作ったり、テントを広げてしっかり乾かしましょう。
もし、乾燥が不十分な場合や雨でぬれている場合は、帰宅後に乾燥させる必要があります。
帰宅後の乾燥方法としては
・ベランダに干す
・車にかぶせる
・お風呂の浴室乾燥をつかう
・庭や近くの公園で干す
などがあります。
帰宅後の乾燥方法については別の記事で詳しく解説しています。
▶【必見】帰宅後の濡れたテントの手入れ方法や乾燥のアイデアを紹介
汚れを落とす
テントに付いた汚れをそのままにしておくと着色やカビの原因になるだけでなく、悪臭の原因にもなります。
そのため、ぞうきんで拭いたり、汚れがひどい場合は水で薄めた中性洗剤でふき取りましょう。
中性洗剤は『キュキュット』などの食器用洗剤や『アリエール』などの洗濯用洗剤が代表的。
特徴は着色汚れを落とすのが得意、しかし除菌力は低めであるため、しっかり乾燥させないとまたカビが再発する可能性があります。
防水加工する
お気に入りのテントも長年使っていると、経年劣化で防水加工も取れ、水分が生地に染み込みやすくなります。
そうなると、カビも発生しやすくなるため、防水スプレーなどでテントを防水加工を施しましょう。
防水加工してあげることで、カビの発生も抑えられます。
自分の手に負えなければプロへ相談
ここまで自分でできるお手入れ方法を紹介してきましたが、
- めんどくさい
- 失敗したくない
- 自分でメンテナンスする自信がない
- 自宅で乾燥させるスペースがない
こんな方は、プロのテントクリーニング業者にお願いするのもひとつの手。
クリーニング業者によってはキャンプ場からテントを直接送ることができ、雨でびしょびしょになったテントを車に積む必要がありません。
また、プロの手で洗浄~乾燥までしてもらえるので失敗の心配がなく安心ですね。
テントクリーニングってどんなサービス?
テントクリーニングはテントを洗浄・乾燥・加工を行ってくれるサービスです。
どの業者でも洗浄⇒乾燥⇒除菌・抗菌が基本プランとなりますが、
業者によってはオプションで
・撥水加工
・黒カビ落とし
・UVカット加工
・臭い・べたつき軽減
・カビ防止加工
・臭いブロック
・花粉防止加工
・スス落とし
・さび落とし
・樹液落とし
・シリコンケア
・保管
などがあり、希望に合ったオーダーが可能となっています。
テントクリーニング業者のそれぞれの特徴
主なテントクリーニング業者は
- テントクリーニング.com
- テントクリーニング研究所
- そらのした
- ヤマトヤクリーニング
などがあります。
テントクリーニング業者それぞれの特徴を簡単に説明します。
テントクリーニング.com
テントクリーニング界の最大手。
さまざまなアウトドアメーカーと提携しており、安心化は抜群。
実際に今回、お手入れ方法をメーカーに問い合わせた際にも『コールマン』、『OGAWA』からテントクリーニング.comを紹介されました。
基本プランは洗浄⇒乾燥⇒抗菌・殺菌⇒シワ伸ばし
⇒テントクリーニング.comの公式サイトはこちら
テントクリーニング研究所
テントひとつひとつのカルテを作成し、職人が手洗いクリーニングを行う。
とにかく丁寧で、テントにやさしい。
⇒テントクリーニング研究所の公式サイトはこちら
そらのした
オゾン水を使用しており、除菌・消臭が得意な業者。
クリーニングに加えて、テントのリペアやカスタマイズも可能。
⇒そらのしたの公式サイトはこちら
ヤマトヤクリーニング
10カ月無料で保管してくれたり、お得なクーポンを発行していたりと補助的なサービスが充実。
ヤマトヤクリーニングの公式サイトはこちら
テントがカビる前に日頃からお手入れを!
ここまで、テントにカビが生えてしまった場合の対処法を紹介してきました。
・柔らかい布で拭く、軽くたたく
・薄めた中性洗剤でふき取る
・よく乾燥させる
しかし、一度カビが生えてしまうと完全に落としきることは難しくなります。
そこで、日ごろからカビが生えないようにお手入れすることが重要。
・よく乾燥させる
・汚れを落とす
・防水加工する
めんどくさかったり、自分の手に負えない場合はテントクリーニング業者にお願いしましょう。
各社、一長一短ある印象ですが、技術面は大差ありませんので、カビの範囲や希望のオプションで業者を決めるといいと思います。
おすすめのテントクリーニング業者は『ヤマトヤクリーニング』か『テントクリーニング.com』です。
お気に入りのテントを長く使っていくために、お手入れを欠かさずに!